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日本の青木ヶ原樹海を舞台にしたホラー映画『ザ・フォレスト(原題) / The Forest』について、ジェイソン・ザダ監督が語った。
本作は、自殺の多い青木ヶ原樹海で行方不明になったアメリカ人の双子の姉ジェスを捜すために妹サラが日本を訪れ真相を探るが、死者の魂に邪魔をされるというストーリー。姉/妹の二役にテレビシリーズ「ゲーム・オブ・スローンズ」のナタリー・ドーマーが挑戦し、さらに日本人俳優、小澤征悦がサラに協力する男性ミチ役で出演した。
青木ヶ原のような樹海の脅威について「僕自身も製作過程で恐怖を感じるようになった。迷ったり、通ってきた道を戻ることもできなかったりしたら、自分を無力と感じるはずだ。自分でそこから抜け出すことができず、携帯で電話もできないからね。近年、僕らはテクノロジーに頼りすぎていて、僕自身もスマートフォンがなければ、どう行動したらよいのかわからないときがあるよ」と答えた。
主演ナタリーについて「僕は彼女の個人的なファンで、多くの作品を観てきた。彼女は『ゲーム・オブ・スローンズ』で世間に知られるようになったが、映画での主役を観たことがなかった。でも彼女ならできると信じていたし、これからスターになる逸材だ」と太鼓判を押した。
実際に青木ヶ原樹海を訪れた際に「最初にプロダクションが、青木ヶ原樹海をガイドしてくれる人物を雇ったが、その人物が悪夢を見たらしく、急きょキャンセルしてきた。その後2人目のガイドを雇ったが、そのガイドの母親が、息子が青木ヶ原樹海で亡くなる夢を見たそうで、そのガイドも結局キャンセルしてきた。そして3人目のガイドは、衛星携帯電話を持ち、1時間ごとにプロダクションと連絡を取りながら、ようやく僕を青木ヶ原樹海に連れていってくれた。だがしばらく歩くと、(迷わないために)ロープが張り巡らされている場所に来た。ところが太陽が沈み始めたため、彼から『今すぐここを出なければいけない。もしこの場を出ないなら、君がここに居ることを管理者に伝えることになる』と脅されたよ」とただならぬ場所だと理解したことを明かした。
双子の姉妹の設定について「実は僕には双子の弟たちが居るんだ。彼らを見てきて、双子には何か特別にお互い感じることが実際にあるように思える」と答えた。
映画は、青木ヶ原樹海で精神的に追い込まれるサラを通して、観客はホラーの世界に引き込まれていく。(取材・文・細木信宏/Nobuhiro Hosoki)
山木です。
“心霊事件簿”ですが、夏、最後の締めくくりということで、読者の方にも参加して頂くツアーを組んでみました。
ツアー参加者は僕と探偵Kと男性5人、女性4人。 なんと、11人という大所帯で行くなんていう、ちょっとした小旅行気分です。。
写真1
お昼。集合場所にて
参加者「うわー、これがオーリーの時の傷ですか~」
「もうボロボロですね~。あはは~っ。」
ううっ放っといてくださいよ。好きで車をボロボロにしてるんじゃないのに。
とはいうものの、車の傷のおかげ(!?)でなごやかな雰囲気です。
って、これから心霊ツアーなんですけど...和やかな雰囲気というのも変ですよねぇ?
山木 「え~と、今日は、皆さんと富士樹海の中で散歩をしてみたいと思います。」
参加者「・・・・・・。」
あくまでも爽やかに言ったつもりだったのですが、バトルロワイヤルの先生みたいな口調がいけなかったのか、はたまた行く場所が良くなかったのか、和やかな雰囲気が、一瞬にして騒然たる雰囲気に。
そう、今回の心霊事件簿は...もう、バレバレかも知れませんが、富士樹海です。
富士樹海
山梨県~静岡県、富士山麓下に渡る森。 別名、青木ヶ原樹海。 説明する必要が無いほどに有名な、日本屈指のミステリースポット。 自殺の名所として有名で、年に20体ほどの遺体が森の中から発見される。 鬱蒼と生い茂る森は、一度足を踏み入れてしまうと、すぐさま方向感覚を失認し、二度と森から出られないという。 溶岩流の形成する磁場の関係で、方位磁石も利かず、地元の者でも、50メートルも中を進めば、もう戻れない。
夕方5時ごろ、青木ヶ原樹海入り口(鳴沢氷穴、入り口)に到着。
雨も上がり、程よく薄暗く、人は他に、ほとんどいない。
当たり前です、夕暮れに森の中に入っていく人間はそうそういないでしょう。
今から、自殺の名所にハイキングをすると考えなければ、とても空気が美味しく、木々の匂いに包まれる、お勧め療養地なんですけどねぇ。
観光スポットでもある氷穴から自然道を通って風穴方面へ向かい、途中で獣道に入るというコースで行こうということに決定です。 着く頃には雨が上がったのが幸いでしたが、曇っていて気温が低く、かなり肌寒いです。 気温は12度ぐらいでしょうか。
写真2
樹海入り口(鳴沢氷穴、駐車場側) 写真3
山木を先頭に出発!
自然道の入口より、いよいよ出発です。 こんな大人数で、樹海の中に入っていく様は、ある種異様かも。 さすがに集団自殺とは思われないでしょうが。
入口を入ってすぐのところに、富士吉田警察署の看板が有りました。
「命は親から頂いた大切なもの
もう一度静かに両親や兄弟、
子供のことを考えてみましょう
一人で悩まず まず相談してください」
写真4
自殺防止の看板前で記念撮影 写真5
とりあえずムチャな上司&同僚を通報したいですが
ううっ、日頃から斬鉄剣で命を削り、海や川で流されている僕にとっては、心につまされる文です。 とりあえず今度ヤバいことをやらされそうになったら、この写真を上司に見せてやろうかと思いながら記念撮影。 自殺防止の看板の前で記念撮影するのもオツなもんだなあ...などと暢気に歩くと、自殺防止の「呼びかけ箱」がありました。
なるほど、ここには、そんな箱の需要があるのか。
写真6 写真7
自殺防止呼びかけ箱
“ちょっと待て、もう一度よく考えよう!”という警告文から始まる、チラシが入っています。 聖書ばりに、命の大切さを訴えるチラシなのかなぁ?と思いきや...
美しく死ねると思っているかも知れませんが、遺体は獣や鳥に食い荒らされ、酷く醜い悪臭を放つ腐乱死体か、白骨体になります。
という、記述が。
発見された時、生きながら腕にウジが湧いていた女性の体験談とかが載っています。
わぉ!やるなぁ、富士吉田警察署!
確かに、こういう書き方をされれば、自殺する気も削げるかもしれませんね。
自然道の中に入っていくと、白いビニールの紐のようなものを見つけました。
よく見ると、道を外れたいたるところに張り巡らされています。
道を外れていく人が、迷わないために貼っているものなのでしょう。
もしくは、捜索隊が迷わない&目印にする為の紐なのかも。
いずれにせよ、不気味さに拍車をかけてくれます。
写真8 写真9
う~ん、まさに樹海
黙々と進んでいると、向こうから人が歩いて来ました。
なんで・・・?今、夕暮れですよ?? こんな、真っ暗になっていく森の中に入って行く人間が、僕達の他にいるなんて。 まさか、本当に自殺志願者に遭遇してしまったか!?
「オカルト板の樹海スレの2ちゃんねら~だったりして・・・」という声があがります。
ホントだったら面白いですが・・・。
相手「すみませ~ん、氷穴ってどちらになるんでしょうか~?」
─── 氷穴は僕らが出発した場所ですね。
山木「そのまま、道沿いに歩いてゆけば氷穴で~す。」
相手「ありがとうございます~。」
どうやら、反対側(風穴の入り口)から来た、旅行者だったようですね。
ホッ・・・と、一安心しました。
樹海を道沿いに歩き、15分ほどした頃、もの足りなくなってきました。
ただ、道を歩くだけなんて面白くないですよね。 何時間もかけて、ハイキングに来ただけでは「心霊事件簿」を締めくくるなんて、言えるワケがありません!
歩道から外れて、中に入ってみようかと言ったところ、全員一致で賛成になりました。
注意!!
歩道から外れ、青木ヶ原樹海に立ち入るのは、本当に危険です! 方向感覚を失認するのは本当の話です! 「探偵ファイル」は、樹海に立ち入ることを推奨しているわけでは有りませんし、責任は一切負いかねます!
写真10 写真11
しかし、いくら何でも、そのまま入っていくわけにはいきません。
捜索隊のように、ビニールテープを入り口の樹木に括り付けてから、獣道に入っていくことにしました。
山木「上から“遺体をみつけたら3時間は警察の調書につきあわないといけないので無視すれ”と言われてますのでよろしく~。」
写真12 写真13 写真14
ビニール紐を伸ばしながら進みます
11人が森の中に消えていく様子は、まるで集団自殺です。
第三者に見られたら、間違いなく通報されてしまうでしょう。
とゆ~訳で中に入ったのですが、獣道なので相当足場は悪く、なかなか前に進めません。
10メートルほど入った辺りで、後ろを見たら・・・視界は360度、全部木々。
方向感覚はまるでなく、紐を辿らなければ、もう戻れないでしょう。
本気でヤバイな、ここ。
で、結構中まで進んだところで、「富士の樹海では方位磁石が効かない」という話を聞いてましたので、ホントに効かないのかどうか試してみます。 実験!
写真15
グルグル回る、方位磁石
●動画ダウンロード
再生には Real Player が必要です。
いくら合わせようとしても、北を指してくれません。
「 聞いていたとはいえ、実際目に見ると怖いものがあるなぁ・・・。
結局、その後、自然道から100~200mくらい進んでみましたが、結局遺体や遺留品などはみつかりませんでした。
写真16 写真17
せっかくですから、同僚や友達に電話してみます。
山木「あ、もしもし。」
友人「はいはい、何?」
山木「今、富士の樹海にいるんだけど。」
友人「ははは。あいかわらずぶっ壊れてるねぇ。」
山木「いやあ、磁石が効かなくて困ってんだよ。助けに来てくれない?」
友人「北極星、基点にして帰ってくれば大丈夫だよ。」
・・・・なにが、北極星だよ。大航海時代でも有るまいし。
同僚に相談してみよう。
ネットアイドル八坪「迷った時は左に曲がっていくと、いずれ大通りにぶつかるぞ。」
・・・それは、都市で、車で迷った時なのでは?
悩殺探偵・愛夏「え?どうしようもできないよ。通報しとく?」
通報だけは、激しく止めて欲しいです。新聞沙汰は嫌です。
編集長「ハハハ!!遭難したら、大祭りにしてやるから安心しろ!でっかい花火
を打ち上げてこいやぁ~!!」
花火のように、儚く散れと??
まあいいや。不思議なことに、樹海の中でも携帯はつながるようです。
ちょっと気分の悪くなった女性がいるので一休み。
辺りが結構暗くなりはじめていたので、氷穴方面に戻りながら探索していた所...
写真18
遺留品 キタ━(゜∀゜)━!!!
なんと、遺留品と思しきものをついに発見してしまいました!
近くに遺体があるかもしれないとドキドキしながら見回しましたが、それらしきものはなかったです。 う~ん、ホッとしたというか、ちょっと残念というか…。
おそらく遺体は捜索隊が発見して回収でもしたのでしょうか。
血が付いてるぞ!おまけに、“樹海”の部分にしおりが挟んであるぞ!!
も、もっ、もうっ、っここにいない方がいい!絶対にいい!!
しかも、辺りはどんどん暗くなっていき、漆黒の闇に代わって行ってるし。
樹海でキャンプをする気だけは、起こりません!!!
手を合わせ、早々に引き上げました。
参加してくださった方々、どうもありがとうございました。
具合が悪い&霊障に悩まされましたら、山木まで御連絡を。
※このツアーより帰ってきてすぐ、探偵Kは膝に原因不明の炎症が起きました。
御祓いに行ったところ、陰陽師の方に「遊びで行く場所じゃない」と怒られる始末。
皆さんもどうか、心霊スポットに行く時は、気を付けてください。
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